社員同士の垣根を無くすことが大事

職場の研修の中には、同じ年代や仲の良い人達が集まって講義などを受ける事があるだろう。しかし、それはグループ分けされた仲良しクラブの様な形となり、様々な人とコミュニケーションを行うノウハウを学ぶ事に対して弊害が生じてしまう可能性がある。

講義を受ける場合は、出来るだけ年齢や役職、部署に関わらず、ランダムに参加の順番と席の順序を決める事が望ましいと言えるだろう。特に、職場の研修時において、社長や部長などの上司に当たる人達は、出来るだけ新入社員と席を同じとする事が望ましく、上司が下部の人達に意識を配る事で、新入社員の中堅の人達に対する苦手意識を無くすことができる。

実際の職場と言うのは、企業の問題点や改善案などを上司へ伝え難いものだ。指摘や提案をする事の中には、良くも悪くも企業が今までの努力をしてきた内容に対して、否定的な意味合いを与えしまい、上司を不快にさせてしまいかねない。給料は問題無く収入を得ているため、わざわざ、この様なリスクを背負って上司に不機嫌な思いを与える必要性は無いと判断をする人達も多いだろう。しかし、このような体制が出来上がっていれば、会社が成長せずに傾いていくのは目に見えている。

こうした改善案を指摘する人材を育てるためには、研修時に問題点のみを発言する内容を設けることが大事である。むしろ、問題点を発言しない社員は、仕事に対する取り組みが足りないという認識をもたせる事が大切である。問題点を多く出し合う事で、改善策を語り合うコミュニケーションが活発化され、社員同士の絆と質を高めて行く事も可能だ。現状の状態では無く仮の状態を作り出し、問題点と改善策を話し合うことは、会社を成長させるために重要なことなのである。